第2章「懲罰」



シズカは一糸まとわぬ姿になったさくらをニヤニヤと見つめた。


抜けるように白く透き通った肌。小さすぎず大きすぎず、形のよい乳房。

ふくらみの先端の果実は緊張からかややとがって見える。その名の通り桜色だ。

気をつけの姿勢を強要されたために、陰部の薄い茂みの奥を太腿を強くこすり合わせることで必死に隠している。身にまとっていたジャケットやブーツはおろか、時計や指輪などの貴金属の類は全て没収された。

「四つんばいになりな、ボウケンピンク!」

頼みの綱の変身道具【アクセルラー】を掌で弄びながらシズカはそう命令した。



「一体、あなたは何がしたいんです!?」

思わず非難の叫びを上げた途端、首輪に異変が生じた。

鋭い痛みとともに首輪に電流が流されたのだ。

「っっっ!!?」



とても立っていられず、苦悶の表情を浮かべさくらはその場に崩れる。

「さくらさんっっ!!」

菜月が悲鳴を上げ、さくらを介抱する。

「いい…あんたにはもう、あたしの命令に反抗する資格なんて無いの…奴隷になったんだよー?

そこんとこ夜露死苦! もう一回いうよ、四つんばいになりなー、ボウケンピンク」

口調が先ほどまでとはがらりと変わっている。有無を言わせぬ威圧感に渋々さくらは四つんばいになった。





その首輪にリード線を付け手綱を菜月に握らせる。



「でぇ〜きた!! これで準備は終わり。後はあんたらの努力しだいだよぉ〜!!」



菜月は困惑した様子で四足のさくらとシズカを交互に見返した。

「これからはあんたがその生意気なピンクを躾けるの!? 分かった??」

「こんなことして何の意味があるの!? 早くあたしたちを帰して!!」

わけが分からず、菜月が動揺を口にする。

「言ったでしょ〜〜…あんたたちが素直にいうことを聞けば帰してあげるって…それと、あたしの言うことに逆らうとピンクがひどい目に遭うんだから…」

そういってシズカが指をパチン、と鳴らすと首輪から青白い放電とともにさくらの全身を激痛が襲った。

「うああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああああああああ!!!!!!」

パチン。パチン。

「あぁぁああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!

パチン。パチン、パチン。

「あああああっっっあああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」

自身が全裸であることも忘れてあられもなく足を広げ、腕をばたつかせながらさくらは地面をのたうった。やがてろれつが回らなくなり、口元から泡がぶくぶくと吹き出してくる。





「もう止めて! 分かった、分かったから!! 菜月、言うこと聞くからもう止めて! さくらさんにひどいことしないで!!」

もんどりうって悶えるさくらの姿に悲鳴のように菜月は叫んだ。






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